結局、習慣にしてしまった人がいちばん強いです!

毎朝、歯を磨くとき。
「よし、今日こそ歯を磨くぞ」と決意している人は、たぶんいません。気がついたら洗面所に立っていて、気がついたら終わっています。やる気も根性も使っていません。
勉強も、この状態にすることができます。
そして、ここまで持っていった人が、結局いちばん強いんです。今日はその理由と、そこへたどり着くまでの道のりの話をさせてください!
習慣がなぜ最強なのか、理由は3つあります。
① 「やるかどうか」で悩まなくて済みます。
実は、いちばん消耗するのは勉強そのものではありません。「やろうかな、どうしようかな」と迷っている時間です。
机に向かうまでに30分スマホを触って、罪悪感だけが溜まっていく。多くの人が経験することだと思います。このとき、エネルギーは勉強ではなく、迷いに使われています。
習慣になっている人は、この迷いが丸ごとありません。時間が来たら、ただ始まる。 これだけで、使えるエネルギーがまったく変わってきます。
② 調子の波に左右されません。
やる気というのは、どうしても上下します。テスト前は上がり、終わると下がる。友達とうまくいかない日は落ちる。これは誰にでもあることです。
ところが習慣は、この波の影響をほとんど受けません。気分が乗らない日でも、とりあえず手が動く。 歯磨きを「今日は気分が乗らないからやめる」と考えないのと同じです。
やる気に頼っている人は、やる気がない日にゼロになります。習慣になっている人は、調子が悪い日でも最低限が残ります。 1年単位で見ると、この差は相当なものになります。
③ 気づかないうちに積み上がります。
1日20分でも、1年続けば約120時間です。しかも本人は「がんばった」という感覚すらないまま、そこに到達しています。
努力している感じがしないのに、結果だけが積み上がっている。 これが習慣のいちばんおいしいところです!
ただし、習慣になるまでには「坂」があります。
正直にお伝えしておきたいことがあります。
習慣になる前の時期は、普通にしんどいです。
最初の2〜3週間は、まだ体が覚えていないので、毎回「やるぞ」と決める必要があります。まだ成果も見えません。いちばん意志が必要で、いちばん見返りが少ない時期です。
そして、多くの人がやめてしまうのも、ちょうどこの坂の途中です。
でも、ここで知っておいてほしいことがあります。この坂は、有限です。 永遠に続くわけではありません。登りきってしまえば、そこから先は平らな道になります。
「ずっとこの苦しさが続くのか」と思うとつらいですが、「あと2週間でこの重さは消える」と分かっていれば、ずいぶん違うはずです!
坂を登りきったサインは、こんな感じです。
次のような状態になっていれば、もう習慣になっています。
始めるのに、決意がいらない
やらなかった日に、なんとなく気持ち悪い
「今日は何をやろう」で迷わない
疲れている日でも、最低限は手が動く
特に2つ目が、はっきりした目印です。「やらないと気持ち悪い」まで来たら、もう勝ちです! ここから先は、自分の意志で続けているというより、勝手に続いていく感覚に近くなります。
坂の登り方(どう始めて、どう途切れさせないか)については、別の記事で詳しくお伝えしています。小さく始めること、同じ場面に紐づけること、2日続けて空けないこと。この3つが中心です。
習慣は、受験期にいちばん効いてきます。
ここが、保護者の方にもぜひ知っていただきたいところです。
受験生になってから「毎日勉強する体」をつくるのは、実はかなり大変です。勉強の内容を覚えるのと同時に、勉強する習慣そのものも身につけなければいけないからです。2つを一度にやることになります。
一方、すでに習慣がある子はどうでしょうか。やることは量を増やすだけです。毎日30分やっていた子が90分に伸ばすのは、ゼロから30分を始めるよりずっと簡単です。
0から1をつくるのがいちばん重く、1から3にするのは比較的軽い。 だからこそ、受験学年になる前に習慣をつくっておくことに、大きな意味があります。
今が中1でも、小学生でも、「まだ受験は先だから」ではなく、今がいちばん楽に習慣をつくれる時期だと考えてみてください!
この力は、勉強以外でも使えます。
もうひとつ、おまけのような話をさせてください。
習慣をつくる技術そのものが、一生使える力になります。
部活動の自主練
楽器やスポーツの上達
社会に出てからの勉強や仕事
どれも、才能よりも「続けられるかどうか」で差がつく分野です。そして、一度でも何かを習慣にできた経験がある人は、次の習慣もつくりやすくなります。
勉強を習慣にする過程で身につくのは、知識だけではありません。「自分は続けられる人間だ」という実感のほうが、長い目で見ると大きいかもしれません。
保護者の方へ、お願いがあります。
習慣になる前の「坂」の時期は、お子さまにとって、いちばん支えが必要な期間です。
というのも、この時期は努力しているのに成果が見えないからです。点数はまだ動きません。本人も「意味があるのかな」と思いながら続けています。
ここで支えになるのは、点数の話ではありません。続いていること自体を見てもらえることです。
「今日もやってたね」
「3日続いてるの、私はすごいと思う」
「しんどい日もやってるのを見ると、私は嬉しい」
坂を登りきれるかどうかは、この時期に誰かが見ていてくれるかどうかで決まることが本当に多いです。
そして一度習慣になってしまえば、手はかからなくなります。いちばん手をかける価値があるのは、最初の数週間だと思ってください。
最初の坂は、一緒に登れます!
当塾が通塾日を固定しているのは、外側に「決まった予定」を置くためです。
自分の意志だけで坂を登るのは、大人でも簡単ではありません。でも、「水曜と金曜は塾に行く日」と決まっていれば、意志を使わずに済みます。習慣が自分の中にできるまでの間、外側から支える仕組みだと考えています。
そして、自習の記録を残しているのも同じ理由です。坂の途中は成果が見えにくいので、続いていること自体が見える形になっていると、続ける力になります。
「何から始めればいいか分からない」「始めても続かない」。どちらもよくある相談です。最初の一歩と、最初の数週間を、一緒に設計しましょう!





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