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成績が伸びる生徒に共通しているのは、「当たり前の基準」が高いことです!

同じ授業を受け、同じ教材を使い、同じ時間だけ勉強している。それなのに、伸びる生徒とそうでない生徒がいます。

長く生徒を見ていると、この差が生まれる場所がはっきり見えてきます。頭の良し悪しでも、勉強時間の長さでもありません。「これくらいはやって当たり前」と本人が思っているラインの高さです。


私たちはこれを「基準」と呼んでいます。


「やった」の中身は、人によってまったく違う

たとえば、宿題のワークを1ページ解いてくる。同じ「1ページやった」でも、中身はここまで違います。


基準が低い状態

  • 答えを書いて、丸つけをして、×を消して赤で正答を書き写す

  • 分からない問題は空欄のまま、あるいは答えを写す

  • 提出できる状態になったら終わり


基準が高い状態

  • 丸つけをしたあと、なぜ間違えたのかを確認する

  • 解き直して、自力で正解できる状態まで持っていく

  • 分からない問題に印をつけ、質問する準備をしておく


前者にとっての「終わり」は提出できること、後者にとっての「終わり」は解けるようになることです。同じ1ページでも、身につくものはまるで違います。

そして重要なのは、本人はどちらも「ちゃんとやった」と思っているということです。サボっているわけではありません。ただ、ゴールラインの位置が違うだけなのです。


基準が現れる、3つの場面

1. 「覚えた」の定義

英単語を10個覚えるとき。

  • 見て「あ、知ってる」と思えたら覚えた、とする生徒

  • 何も見ずに書けて、意味も言えて初めて覚えた、とする生徒

テストで問われるのは後者です。にもかかわらず、前者の基準で勉強を終えてしまうと、「勉強したのに点が取れない」という結果になります。本人にとっては理不尽ですが、原因は基準にあります。


2. 「わかった」の定義

授業で説明を聞いて、納得する。ここで終える生徒と、「じゃあ自分で説明できるか」まで確認する生徒がいます。

理解したつもりは、テストの場で必ず崩れます。基準の高い生徒は、授業中に「今の、自分で言えるかな」と一度立ち止まっています。


3. 提出物・時間・忘れ物

期限の前日に終わらせるか、当日の朝に慌てるか。授業の5分前に着いているか、チャイムと同時に入ってくるか。

これらは学力と無関係に見えますが、実際にはよく相関します。細部の基準は、勉強の細部にもそのまま出るからです。


基準は、才能ではなく環境でつくられます

ここが最も大切な点です。

基準の高さは生まれつきのものではありません。自分の周りで「普通」とされていることが、そのまま自分の基準になります。

自習室で、周りの生徒が全員テスト2週間前から動き始めていれば、それが普通になります。逆に、周りが前日から始めるのが当たり前なら、そちらが普通になります。本人の意志とは、ほとんど関係なく決まってしまいます。

だからこそ、基準は上げることができます。環境と、そこで示されるお手本によって、後から変えられるものだからです。


基準を上げるときのコツは、「一度に一つだけ」

やる気のある生徒ほど、すべてを一気に変えようとして、数日で元に戻ります。

おすすめするのは、上げる基準を一つだけ決めることです。

  • 今月は「丸つけのあと、必ず解き直しまでやる」だけ

  • 今月は「単語は書けるまでを覚えたとする」だけ

  • 今月は「提出物は前日までに終える」だけ

一つが定着すると、それが新しい「当たり前」になります。当たり前になったものは、意志の力を使わなくても続きます。そこで次の一つに進みます。

このやり方は地味に見えますが、1年後の差は歴然としています。


保護者の方へ

お子さまの基準を上げたいとき、「もっとちゃんとやりなさい」という言葉はあまり効きません。「ちゃんと」の中身が伝わっていないためです。

有効なのは、基準を具体的な行動の言葉にすることです。

  • 「もっと勉強しなさい」→「丸つけのあと、間違えた問題だけもう一回解いてみようか」

  • 「ちゃんと覚えなさい」→「その単語、何も見ずに書ける?」

そして、点数ではなく基準が上がった瞬間を見つけて、そこを言葉にしてあげてください。

「今回、解き直しまでやってたね」

結果は運に左右されますが、基準は本人の努力そのものです。認められた基準は、そのまま定着していきます。


私たちが「基準」にこだわる理由

当塾が、丸つけの仕方や解き直しの徹底といった細かい部分まで見ているのは、そこが学力の分かれ目だと考えているからです。

指導内容そのものは、良い教材を使えばある程度そろえられます。しかし、「どこまでやったら終わりとするか」は、そばで見ている人間が伝えるほかありません。

基準が上がった生徒は、こちらが何も言わなくても伸び始めます。私たちの仕事は、その一段を一緒に上がることだと思っています。

学習の進め方や、ご家庭での関わり方にお悩みがありましたら、体験授業や面談でお気軽にご相談ください。

 
 
 

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