「見直し」は、眺めることではありません ― もう一度“解く”ことです
- 次世代個別塾GIFT

- 8月15日
- 読了時間: 5分

テストが終わったあと、生徒にこう聞くことがあります。
「見直しはした?」 「はい、しました」 「どうやって?」 「最初から最後まで、ざっと見ました」
これは、残念ながら見直しになっていません。ほとんど点数につながらない時間の使い方です。
見直しとは、自信のなかった問題に印をつけておき、残り時間でその問題だけを、もう一度解くこと。
当塾では、そう定義して指導しています。
なぜ「眺めるだけ」では間違いが見つからないのか
理由ははっきりしています。自分の書いた答えを見ながら考えると、間違えたときと同じ思考をもう一度なぞってしまうからです。
「7×8=54」と書いた人が、その答えを見ながら確認しても、たいてい「合ってる」と感じます。書いた瞬間の頭のまま読み返しているので、当然です。
さらに、人は自分の答えを正しいと思い込みたがります。テスト中の不安な状態では、なおさらその力が働きます。だから、眺める見直しでは、もともと正解している問題を確認しているだけになります。
間違いを見つけたければ、答えを見ずに、白紙の状態からもう一度計算するしかありません。「同じ答えになったか」で判定する。これが唯一確実な方法です。
手順は、たった3ステップです
ステップ1:解いている最中に、印をつける
これが最も大切です。見直しの準備は、解いている最中にしか行えません。
問題番号の横に、次のように印を残していきます。
無印 … 確実に合っている
△ … 一応解けたが、少し迷った
? … よく分からない、当てずっぽうに近い
かかる時間は1問あたり1秒です。それでも、後半の時間の使い方がまったく変わります。
ステップ2:残り時間で、△の問題だけを解き直す
最後に必ず5〜10分を残しておき、そこで △ の問題に戻ります。
このとき、自分の書いた答えは見ません。 手や消しゴムで隠して、問題文だけを読み、もう一度最初から解きます。
同じ答えが出た → そのまま。かなり信頼できます
違う答えが出た → どちらが正しいか、根拠を確認して決めます
「無印」の問題には戻りません。時間の無駄です。増えるのは、今あやしいものを確かめたときだけです。
ステップ3:最後の30秒で、全体をスキャンする
解き直しとは別に、機械的な確認を最後に行います。
名前は書いたか
解答欄がずれていないか
記号で答える問題に語句を書いていないか、その逆はないか
単位、符号、「すべて選べ」の見落としはないか
ここは考える作業ではないので、一気に流して構いません。ただし、解答欄のずれだけは全問失点につながるため、必ず確認してください。
「?」の問題はどうするか
分からなかった問題に時間を戻すかどうかは、判断が必要です。
優先すべきは △ です。△は、あと一歩で正解に届く問題だからです。?の問題に5分かけるより、△を3問解き直したほうが、期待できる点数は大きくなります。
△をすべて解き直して、なお時間が余った場合にだけ ? に戻ってください。その際も、空欄だけは残さないようにします。記述でも、部分点が入る可能性があります。
「最初の答えを信じたほうがいい」は本当か
「迷って書き直すと、たいてい前の答えが正解だった」
よく聞く話ですが、これは思い込みの側面が強いと考えられています。人は「変えて間違えた」経験だけを強く覚えているためです。実際には、根拠を持って修正した場合、正答率は下がるより上がることのほうが多いとされています。
判断の基準はこう考えてください。
解き直して、違う答えが出た → 変える価値があります
何となく不安だから変えたい → そのままにしておきます
つまり、変えるかどうかを決めるのは気分ではなく、解き直した結果です。ここでも、もう一度解くという作業が判断材料になります。
見直しは、テスト当日に急にはできません
印をつけながら解く。答えを隠して解き直す。これらは技術なので、普段の演習でやっていないことは、本番でもできません。
ですから、家庭学習のときからこうしてください。
ワークを解くとき、迷った問題に △ をつける
丸つけの前に、△ だけをもう一度解いてみる
そのうえで丸つけをする
これを続けると、自分の △ がどのくらい当たっているのかが分かってきます。「自分は △ の半分を落としている」と分かれば、テスト中に △ へ戻る優先順位も自然に決まります。
時間が足りず、見直しができない場合
そもそも解き終わらない、という相談もよく受けます。この場合は、見直し以前に時間配分の問題です。
対策としては、次の2点をおすすめしています。
分からない問題で止まらない ― 30秒考えて糸口が見えなければ、? をつけて次へ進みます。手が止まっている時間が、いちばん点数を失います。
残り時間の目標を決めておく ― 「残り10分の時点で最後の問題まで到達している」と決め、時計を見る回数を増やします。
飛ばした問題に戻れるのは、印をつけてあるからです。ここでも、印が効いてきます。
おわりに
見直しは、余った時間の消化ではありません。あらかじめ時間を確保して行う、得点を取りに行くための作業です。
同じ実力でも、この使い方を知っている生徒とそうでない生徒では、毎回のテストで数点から十数点の差がつきます。それが1年続けば、無視できない差になります。
当塾では、テスト前の演習で「印のつけ方」「解き直しの手順」を実際にやって見せています。うまくいかない、時間が足りないといったお悩みがあれば、遠慮なくご相談ください!




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