top of page

1日30分を1年続けると、約180時間! ― 積み重ねは、早く始めるほど効いてきます

2 日前
読了時間: 9分

まず、ちょっとした計算から始めさせてください。


1日30分を、1年間続けたら何時間になるでしょうか。


答えは約180時間です。夏休みに毎日6時間勉強したとしても、30日で180時間。つまり、1日30分の積み重ねは、夏休みを丸ごと1回分、追加で手に入れるのと同じということになります。


それも、特別な努力をしたわけではありません。1日30分です。

ここに、積み重ねの面白さがあります。そして「できるだけ早く始めたほうがいい」と言われる理由も、ここにあるんです!


早く始めた人は、後から加速していきます!

積み重ねの効果は、実は「総量が増える」だけではありません。もっと大きな効果があります。


後の勉強が、どんどん軽くなっていくということです。


数学や英語は、前の単元の上に次の単元が乗っていく科目です。

  • 分数の計算 → 方程式 → 連立方程式 → 関数

  • be動詞と一般動詞 → 過去形 → 現在完了 → 関係代名詞

土台がしっかりしている人は、新しい単元に入っても「新しい部分」だけを覚えれば済みます。ところが土台があやふやだと、新しい単元を習うたびに、前に戻って確認する作業が必要になります。


つまり、早く始めた人ほど、1単元あたりにかかる時間が短くなっていくわけです。同じ授業を受けていても、だんだん差が開いていくのはこのためです。


逆に言えば、今から土台を固めておくと、半年後・1年後の自分がかなり楽をします!


早いうちの1時間は、あとの3時間分の働きをします!

同じ1時間でも、使うタイミングで価値が変わります。

中学1年生のときに方程式を固めた1時間は、そのあと中2・中3・高校と、ずっと効き続けます。一方、入試直前に方程式へ戻る1時間は、そこで使って終わりです。


早い時期に置いた1時間は、その後ずっと働いてくれる。 これが、積み重ねのいちばんおいしいところです。


「受験学年になってから本気を出す」という計画がうまくいきにくいのは、根性の問題ではありません。単純に、残り時間で戻れる範囲に限りがあるからです。早く始めた人は、この制約を受けません。


だからこそ、小学生のうちがいちばん有利です!

この理屈をそのまま延ばしていくと、行き着くのは小学生の時期です。


小学生のうちに始めることには、大きな利点が3つあります。


① 全教科の土台をつくる時期だから

小学生のうちに育つ力は、そのまま中学以降の伸びしろになります。

  • 計算力 … 数学のすべての単元が、この上に乗ります

  • 読解力 … 国語だけでなく、理科・社会・数学の文章題まで支えます

  • 語彙力 … 言葉を知らないと、どの教科も説明が頭に入ってきません

中学生になってから伸び悩む原因をたどっていくと、この3つのどれかに行き着くことが本当に多いんです。逆に、ここが育っている子は、中学で新しい内容に入っても飲み込みが早くなります!


② いちばん時間に余裕がある時期だから

中学に入ると、部活動が始まり、定期テストが来て、提出物も増えます。高校になれば、さらに忙しくなります。

小学生の時期は、いちばん低いコストで積み重ねられるタイミングです。同じ1日20分でも、小学生の20分は、中3の20分よりずっと確保しやすい20分です。


③ 勉強のやり方そのものを身につけられるから

小学生のうちに身につけてほしいのは、実は学習内容そのものよりも、こちらかもしれません。

  • 決まった時間に机に向かう

  • 丸つけをして、間違いを直す

  • 分からないときに質問する


これらは、中学・高校・大学、そして社会に出てからも使い続ける技術です。内容が易しい小学生のうちのほうが、はるかに身につけやすくなります。


「小学生のうちから勉強漬けにするのはかわいそう」と感じられるかもしれません。でも、必要なのは長時間の勉強ではありません。1日15分でも、続いていれば十分です。


最初のうちは、成果が見えにくいものです。

ここで、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。


積み重ねの成果は、始めてすぐには見えません。


毎日コツコツ続けているのに、最初のテストの点数はあまり変わらない。よくあることです。むしろ、ほとんどの場合そうなります。

理由ははっきりしています。

  • 読解力や語彙力は、点数に反映されるまで半年から1年かかることがある

  • 土台を固めている期間は、まだ「今習っている単元」の点数には直結しない

  • 勉強量が増えても、テストの難易度や範囲によって点数は上下する

つまり、力がついていないのではなく、まだ見える形になっていないだけなんです。


地面の下では根が伸びているのに、地上からは何も起きていないように見える。この時期が必ずあります。そして残念なことに、いちばん多くの人がやめてしまうのも、ちょうどこの時期です。


ここを越えた子は、あるとき急に伸びます。これは決して珍しいことではなく、私たちが毎年のように目にしている光景です。だからこそ、見えない時期をどう過ごすかが、いちばん大事だと考えています。


見えない時期を支えるのは、「認める」言葉です!

では、成果が見えない時期に、何を支えにすればいいのでしょうか。


答えは、点数以外のものを見て、それをそのまま言葉にすることです。


点数だけを見ていると、成果が出ない数か月間は、かける言葉が何もない期間になってしまいます。これでは、お子さまも保護者の方も苦しくなります。

そこで、見る場所を変えます。点数ではなく、行動を見るんです。

  • 「今日も机に向かってたね」

  • 「先週より早く始められたね」

  • 「間違えたところ、直してたね」

  • 「もう1か月続いてるね」

ここでのポイントは、評価ではなく、事実をそのまま伝えていることです。「えらい」「すごい」といった判定を加えなくても、見ていたという事実が伝わるだけで、お子さまにはしっかり届きます。


これらはすべて、その日のうちに確認できて、本人の努力がそのまま表れているものです。点数と違って、運にも左右されません。


「あなたは〜」でなく「私は〜」で伝えてみてください。

もう一歩踏み込むなら、主語を変えるのがおすすめです。


同じことを伝えるのでも、言い方は2通りあります。


「あなたは〜」の言い方(ユーメッセージ)

  • 「よく頑張ったね、えらいね」

  • 「あなたはすごいね」


「私は〜」の言い方(アイメッセージ)

  • 「毎日続いてるの、私はすごいと思う」

  • 「間違いを直してるのを見て、私は感心した」

  • 「机に向かってる姿を見ると、私は嬉しい」

どちらも前向きな言葉ですが、届き方が少し違います。


「えらいね」「すごいね」は、評価の言葉です。評価には、評価する側とされる側という上下の関係がついてきます。すると、こういうことが起こりがちです。

  • 評価してもらえないと、続ける気持ちが持たなくなる

  • 評価が下がりそうなことには、挑戦しなくなる

  • 「今日はえらくなかった」と受け取ってしまう日が出てくる


一方、「私は嬉しい」「私はすごいと思う」は、評価ではなく、自分の気持ちを伝えているだけです。上下の関係が生まれないので、お子さまは素直に受け取れますし、「誰かに評価されるため」ではなく「自分のため」に続けやすくなります。


何より、アイメッセージには嘘がありません。 「えらい」かどうかは他人が決めることですが、「私は嬉しい」は、自分の中で確実に本当のことだからです。だからこそ、まっすぐ伝わります!


認める → 続く → 積み重なる → 成果が出る!

順番を整理すると、こうなります。


認める → 行動が続く → 積み重なる → あとから成果が出る


成果が出てから声をかけるのではなく、成果が出るまで認め続ける。 少し粘りがいりますが、ここがいちばん効く場所です!


見えない時期に支えがあるかどうかで、続くか途切れるかが決まります。そして、続いた子にはいずれ必ず、目に見える形で返ってきます。


今日からできること

小学生のみなさん

まずは、短くていいので毎日続けることから。

  • 計算問題を1日5問

  • 音読を1日1ページ

  • 漢字を1日3つ

量より、途切れないことのほうが大事です。カレンダーに印をつけていくと、続けるのが楽しくなりますよ!


中1・中2のみなさん

今がいちばん有利な時期です! 今のうちに計算と英単語だけでも固めておくと、受験学年になったときの余裕がまったく違います。

  • 数学:計算問題を1日3問

  • 英語:単語を1日10個

これだけでも、1年後には大きな差になっています。


中3・高校生のみなさん

まずは、いちばん土台に近いところに戻るのが近道です。難しい問題集に手を出すより、前の学年の基礎をさらったほうが、結果的に早く伸びます。


「どこまで戻ればいいか分からない」という場合は、遠慮なく相談してください。そこを一緒に見つけるのが、私たちの仕事です。

学年に関係なく


「来週から始める」ではなく、今日1ページ開いてみてください。 始める日を決めた計画は、だいたい延期されます。今日始めた人だけが、明日も続けられます!


「もう遅いかも」と思っている人へ

ここまで読んで、「自分はもう出遅れた」と感じた人がいるかもしれません。


でも、考えてみてください。今日は、残りの人生でいちばん早い日です。


1年後の自分から振り返れば、今日は間違いなく「早い時期」です。3か月後の自分から見ても同じです。いつ始めても、その人にとっては今日がいちばん早いタイミングなんです。


そして、積み重ねの仕組みは、誰に対しても同じように働きます。今日15分始めた人は、3か月後には約22時間を手にしています。その22時間は、確実にその人のものです。


過去は変えられませんが、明日以降の自分がどれだけ楽になるかは、今日から選べます!


保護者の方へ

積み重ねの大切さは、大人のほうが実感しておられると思います。だからこそ、お子さまに早く始めてほしいと感じるのは、とても自然なことです。

そのうえで、2つだけお願いがあります。


① 急かすより、小さく始めさせてください

「今すぐちゃんとやりなさい」と言われた子は、ハードルを高く見積もってしまい、かえって始められなくなります。 1日15分で構いません。始めてしまえば、そこから伸ばすのは簡単です。


② 結果が出ない時期こそ、粘って認め続けてください

始めて2か月、3か月は、点数がほとんど動かないことがあります。このとき「やっぱり意味がないのでは」と感じるのは自然なことですが、実際には、いちばん力がたまっている時期です。


この期間に支えになるのは、点数の話ではなく、続いていることを認める言葉です。

「今日もやってたね」 「毎日続いてるの、私はすごいと思う」

たったこれだけで、お子さまは明日も机に向かいます。そして、その積み重ねがある日、点数として出てきます。見えない時期を一緒に越えられるかどうかが、いちばん大きな分かれ目です。


一緒に、今日から積み上げましょう!

当塾が通塾日を固定し、毎回の学習内容を記録しているのは、積み重ねを目に見える形にするためです。

自分では「大して進んでいない」と感じている生徒でも、3か月分の記録を並べて見せると、表情が変わります。見えないものが見えるようになると、それだけで続ける力になります!

「何から始めればいいか分からない」という相談が、いちばん多い入口です。小学生の15分に何を入れるか、中高生がどこまで戻るべきか。どちらも、一緒に決められます。

まずはお気軽にお声がけください。今日から始めれば、今日がいちばん早いスタートです!

 
 
 

コメント


bottom of page