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膨大な宿題は「まず1問」から。5分で始めると、なぜか進む話

机の上に積み上がったワークとプリント。ページ数を数えてみると、とても今日中に終わる量ではありません。

そんなとき、多くの人が同じ行動をとります。


とりあえず、後にする。

そして数日後、量はさらに増えている。この繰り返しに心当たりのある人は、決して少なくないはずです。

今回は、この「手がつけられない」状態から抜け出すための、たったひとつの方法についてお話しします。


なぜ、量が多いと始められないのか

やる気がないから始められない――そう思われがちですが、実際は少し違います。

課題の量が多いとき、私たちは無意識のうちに「全部終わらせること」を頭の中でシミュレーションしています。

50ページのワークを前にして、50ページ分の労力を一気に想像してしまう。そして「今日は無理だ」と結論を出し、机から離れる。

つまり、始められないのは意志が弱いからではなく、最初に見積もる負担が大きすぎるからです。

だとすれば、対策はシンプルです。見積もりを、うんと小さくすればいい。


「まず1問」「まず5分」の力

そこでおすすめしたいのが、次のルールです。

今日は1問だけ解く。今日は5分だけ机に向かう。

「そんなの意味がないのでは」と思うかもしれません。ですが、実際にやってみると、多くの人が同じ経験をします。

1問解いたら、なんとなく2問目に手が伸びる。 5分たったのに、まだ手が止まらない。

これは根性の問題ではありません。人間の脳は、やり始める前がいちばん抵抗が強く、動き出したあとは続けるほうが楽になるという性質を持っています。始めることさえできれば、あとは勝手に転がっていく。逆に言えば、いちばん重いのは最初の一歩だけなのです。

だから、狙うべきは「今日全部終わらせること」ではなく、「今日、始めること」です。


大事なのは「終わらせる」ではなく「触れる」

この方法を実践するうえで、ひとつだけ守ってほしいことがあります。

5分で本当にやめてもいい、と自分に許可を出しておくこと。

「5分と言いながら、結局1時間やらされるんでしょ」と心のどこかで思っていると、その5分すら始められません。やめてもいいと本気で思えているからこそ、気軽に始められる。そして気軽に始めたものは、たいてい5分では終わりません。

もちろん、本当に5分でやめる日もあるでしょう。それでも構いません。ゼロの日をつくらないことのほうが、一日の量よりはるかに重要です。


具体的な始め方

明日から使える形にすると、こうなります。


① いちばん簡単なものから手をつける 最初の1問は、答えがすぐ出るもので構いません。目的は「解くこと」ではなく「動き出すこと」です。


② 開いておく 前日の夜に、ワークを開いたまま机に置いておく。「教科書を出す」という工程がなくなるだけで、着手のハードルは驚くほど下がります。


③ タイマーを5分にセットする 終わりが見えていると、人は始めやすくなります。鳴ったときに続けるかどうかは、そのとき決めれば十分です。


④ やった分に印をつける 1問でも進んだら、その日は成功です。進んだ量が目に見えると、次の日も始めやすくなります。


積み上がった宿題も、結局は1問ずつ

50ページのワークも、突き詰めれば1問の集まりです。一気に終わらせる方法は存在しませんが、1問ずつ減らしていけば、必ずいつか終わります。

手がつけられないと感じているものほど、入口を小さくする。

これは宿題に限った話ではありません。受験勉強も、部活の練習も、大人の仕事も、進め方の原則は同じです。今のうちにこの感覚を身につけておくと、この先ずっと役に立ちます。


それでも動き出せないときは

とはいえ、「その1問すら手が出ない」という日もあります。何から手をつければいいかわからない、そもそも問題の意味がわからない――そういうときは、方法の問題ではなく、内容の問題であることがほとんどです。

私たちの教室では、そうした状態から一緒に整理していきます。どの教科の、どのページから手をつけるか。今日はどこまでやるか。その最初の一歩を具体的にすることが、私たちの役割だと考えています。

ひとりで動き出せないときは、遠慮なく相談してください。

まずは1問から。今日の5分から始めてみましょう!

 
 
 

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