進路は「決める」より「調べる」から! 検索してみると、意外と楽しくなります

「将来何になりたいの?」
進路の話になると、まずこう聞かれます。でも、すぐに答えられる人のほうが少ないですよね。それでまったく問題ありません。中高生の段階で将来を言い切れる人は、むしろ珍しいほうです。
ここでおすすめしたいのは、順番を入れ替えてしまうことです。
決めてから調べるのではなく、調べているうちに、だんだん決まっていく。 こちらの順番なら、ぐっと気楽ですし、何より楽しくなります!
「決める」と思うから重くなります
進路を考えるのがしんどく感じるのは、「一生を左右する決断」だと思ってしまうからです。そんなふうに構えたら、誰だって手が止まります。
でも実際にやることは、そこまで大げさではありません。スマホで検索してみるだけです。
知らない世界をのぞきに行く作業だと思ってください。気になるゲームの攻略情報を調べるのと、やっていることは同じです。そして案外、こちらのほうが面白かったりします。
ステップ1:やりたいことを、ざっくり言葉にしてみる
最初に決めるのは「職業名」ではありません。もっとゆるくて大丈夫です。
世界中を旅してみたい
人と話すのが好き
ゲームが好き
生き物が好き
一人で黙々と作業したい
誰かを助ける仕事がしたい
とにかくお金を稼ぎたい
どれも立派な出発点です! 「こんなの進路と関係ないかな」と思うようなことほど、意外と入口になります。
ステップ2:それを、そのまま検索してみる
ここがいちばん面白いところです。
たとえば「世界中を旅したい」。これをそのまま 「世界中 旅 仕事」 と検索してみてください。
出てくるのは、こんな仕事です。
客室乗務員、パイロット
ツアーコンダクター
商社で海外を飛び回る仕事
海外を取材するジャーナリストやカメラマン
国際協力の仕事(JICAなど)
外交官
船の乗組員
海外で働く日本語教師
「旅が好き」だけで、これだけ出てきます。世の中には、自分が名前すら知らない仕事が本当にたくさんあります。
「ゲームが好き」なら、ゲームプランナー、プログラマー、シナリオライター、eスポーツ関連、ゲーム音楽の作曲。「生き物が好き」なら、獣医、飼育員、水産や農業の研究、ペット関連の仕事。
「好きなこと」+「仕事」で検索する。 これだけで、世界がかなり広がります!
ステップ3:学校のホームページをのぞいてみる
気になる仕事がひとつでも見つかったら、次は学校のホームページです。大学でも専門学校でも構いません。
見てほしいのは、この3か所です。
①学部・学科の紹介ページ
どんなことを学ぶのかが書いてあります。名前だけでは想像がつかない学部も多いので、読んでみると発見があります。
②「卒業後の進路」のページ
これが、いちばん面白いページかもしれません! 実際にその学校を出た人が、どんな会社や職業に進んだのかが載っています。
「この学部からこんな仕事に行けるんだ」と分かると、一気に現実味が出てきます。
③オープンキャンパスの案内
行けそうな日程があれば、ぜひ。実際にキャンパスを歩いてみると、ホームページの何倍も印象に残ります。
ステップ4:ここで、勉強とつながります
気になる仕事や学校が見つかったら、最後に調べてほしいのがこれです。
「その仕事の人は、どんな学校を出ているのか」
たとえば獣医になりたいなら、獣医学部のある大学に行く必要があります。そして、そこに入るには理科と数学が要ります。客室乗務員を目指すなら、英語がかなり効いてきます。
ここまでたどり着くと、今やっている勉強の意味が変わります。 「やらされている英語」が「使う予定のある英語」になる。この切り替わりが起きた生徒は、驚くほど伸びます!
楽しく続けるための、3つのコツ
ひとつに決めなくていい
今は候補を増やす段階です。3つでも10個でも構いません。減らすのは、もっと後でいいんです。
気になったものは、スマホのメモに残す
検索したことは、すぐ忘れてしまいます。「ちょっといいかも」と思った仕事や学校名を、メモに放り込んでおくだけで十分です。
半年後に読み返すと、自分の興味の傾向が見えてきて、これがなかなか面白いですよ。
「向いてなさそう」も、りっぱな収穫
調べてみて「思ってたのと違うな」と感じたら、それも一歩前進です。選択肢が一つ減るのは、決められない状態から抜け出す近道でもあります。
ひとつだけ、気をつけたいこと
ネット上の情報は、良いところが強調されがちです。逆に、ランキング記事やまとめサイトだけを見ていると、極端な情報が入ってくることもあります。
ですので、もし可能なら、実際にその仕事をしている人の話も聞けるとさらに良いです。身近な大人に「どんな仕事してるんですか」と聞いてみるだけでも、ネットにはない話が出てきます。
まずは検索から。そこから一歩ずつで大丈夫です!
保護者の方へ
お子さまが調べたことを話してくれたとき、ぜひ最初は一緒に面白がってあげてください。
「それで食べていけるの?」「現実を見なさい」
心配から出る言葉だとよく分かります。ただ、この段階で現実的な指摘が入ると、お子さまは進路の話をしなくなってしまいます。話してくれなくなることのほうが、長い目で見ると困ります。
現実的な調整は、候補がいくつか出てきてからで十分間に合います。今は「どんな仕事があるかを知る時期」です。
「へえ、そんな仕事あるんやね」
このひと言があるだけで、お子さまはもっと調べてきてくれます。
塾でも、一緒に調べます!
当塾の面談では、志望校の話だけでなく、「どんなことに興味があるか」から一緒に調べる時間をとっています。
自分一人だと検索ワードが思いつかない、という相談もよくあります。そんなときは、こちらから何本か投げてみます。話しているうちに「あ、それ気になります」という反応が出ることが、本当によくあるんです。
進路が決まっていなくても、まったく問題ありません。まずは調べてみるところから、一緒に始めましょう!





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